空間実験室2007へ
空間実験室2007はギャラリー、カフェ、ショップ機能を持ったスペース。クリエイターの創作活動発表の場として機能する他、ワークショップやイベントなども精力的に企画・開催しています。
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到着してまず驚かされるのが建物の外壁に施されたカラフルなペインティングです。空き店舗であったところを自らの手で年々少しずつリノベーションして作られた内部空間は、かつての場の記憶をうっすらと匂わせつつも、白を基調とした落ち着きのあるお洒落なスペースとなっています。パステル調の家具は「男学校」のみなさんの手作りだそう。あちこちに感じられる「人」の存在が場所に温かみを持たせているのかもしれません。
モニタリング前日はこれから半年に渡って開催される展覧会のオープニングパーティーが開催されていました。出展数は毎年増えており、今年は前年に比べて3週間も長くなっているとのこと(なんと19週連続!)。スタッフの方をはじめとし、出展者の方、近所の方など大勢の人でカフェスペースはすごい熱気に包まれていました。
この日も3階のギャラリーでは村上明栄さんとYuiさんの二つの展覧会が開催されていました。色鮮やかな絵画群と、コミュニケーションがテーマの温かみあるインテリア。双方共に、ただ作品を並べるのではなく、細かなところにまで丁寧な気持ちが行き渡っているのが感じられる展示でした。空間実験室は基本的にギャラリー使用の申請は断らないのだそう。けれど、何がやりたいのか芯がしっかりしていないものは厳しくダメだしをしていく。スタッフと出展者が共に試行錯誤しながら展示を作り上げていくという方針は、よくある「レンタル料を払って展示が終わったらサヨウナラ」の貸しギャラリーとは全く異なります。
「アーティストの気持ちの発露の、最初のひとしずくを貰うという感覚。」
そうおっしゃるのは男学校校長の日沼智之さん。そこに辿り着くために必要なのが「会話」であり、それを積み重ねることによって、「スタッフ」・「出展者」の線引きはなくなり個人的な関係が築かれていくのだそうです。スタッフのみなさんのお話や、訪れた人があちこちで会話を交わす様子からも、「会話」は空間実験室のひとつの大きなキーワードであるように感じました。
モニタリング当日は、空間実験室実行委員長の日沼禎子さんからお話を伺った後、男学校の日沼さんに近隣を案内して頂きました。「空間実験室に行こうと思って道に迷ってしまった人が、周辺の人に場所を尋ねながら辿り着くことができた」という日沼禎子さんから伺ったエピソードをはじめとして、日沼智之さんが近所の方々となにげなく会話を交わされる様子は、場が外にむかって開かれていることを感じさせられるものでした。空間実験室の「《仕掛ける》のではなく、少しずつ《一部分になっていく》」という地域に対する姿勢は拠点のあるなしに関わらず、多くのアートプロジェクトに示唆を与えるものだと思います。
家族のように迎えてくださった日沼禎子さん、日沼智之さんをはじめ、事務局の吉町さん、スタッフ・出展者のみなさん、お忙しい中本当にありがとうございました!(検証チーム・八重樫)
