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レポート 2012.12.27

Alios plants! + AAF Café vol. 12 対話:いわきー東京「境界を越えて」レポート


12月22日に福島県いわき市にある「いわき芸術文化交流館アリオス」にて『Alios plants! + AAFCafé vol. 12』を開催しました。

東京からの参加者は、小雨が降る中、3331に集合。遠藤一郎さんの「未来へ」号4号に乗り込み、いわきを目指しました。4号は、大型のバスなので参加者8名が乗車しても車内は広々。全国を旅する未来へ号にふさわしく、車内は全国津々浦々のゆるキャラたち、手づくり感あふれる不思議な顔のぬいぐるみなどが所狭しと置かれています。


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いわきアリオスには、13時30分頃に到着。
『Alios plants! + AAFCafé vol. 12』は、14時からスタートしました。

第一部は、「まわしよみ新聞」という手法を使って、ワークショップをグループに分かれて実施。沖縄、大阪、静岡、東京、福島、宮城などの地方紙を中心に、8日間分を集め、各テーブルに一紙ずつ配布して、その新聞をそれぞれに読み、大事だなと思う記事を切り抜いていきます。大事な記事をテーブルごとに決めた編集長にプレゼンし、改めて1面、2面の紙面をみんなで話し合いながら構成していきます。新聞をみんなで読みはじめた途端、あっという間にお茶の間的な雰囲気になってしまいました。

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まわしよみ新聞とは、パブリック(社会的)なニュース価値ではなく、プライベート(個人的)なニュース価値でもない。コモンズ(場)のニュース価値を探るメディア実験プロジェクト(あそび)。AAF2012にも、大阪七墓巡りとしてご参加いただいている陸奥賢さんが仕掛け人となり、カフェ、大学、アート拠点など様々な場所で2012年10月から毎日開催されています。

開催情報など詳しくは、こちらのページをご覧ください。


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最後に、グループごとに制作した新聞を紹介。グループごとにさまざまな視点があり、とてもおもしろかったです。地方紙を見ると、あたりまえのことかもしれませんが、それぞれの地域性が非常によく現れています。福島の新聞には、地域ごとの放射線量の値がずらっとかかれた面もあり、毎日このページを見ている人たちとそうでない人たちの間では、日々の暮らし方の意識も大きな差が現れるだろうと思いましたし、原発事故がまさにいま、進行中であるということを改めて感じました。

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コーヒーとおいしいどらやきブレイクをはさんで、第二部は、円になってフリートークスタート。参加者からは、日々感じていること、率直な意見がさまざまに交わされる時間となりました。3.11からまもなく3年目を迎えようとしている今、時間が経ったからこそ、さまざまな問題について話しづらくなり、個人のこととして不安を抱えざるを得なくなっている状況があるようです。

個人の問題として回収せず、社会化していくためにも、まずはこうして一人ひとり知り合って、他愛もない話で笑い合ったり、その人の状況に想いを馳せたり、自分の日々を省みたりするような、ちいさなことが未来の兆しをつくるのではないか、そんなことを思いました。

参加してくださった皆様、アリオスのみなさま、「未来へ」号でいわきまで連れていってくださった遠藤一郎さん、islandの伊藤悠さん、本当にありがとうございました!
これからも、対話を続けていきたいと思います。


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撮影:鈴木穣蔵