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レポート 2012.02.27

2011交流支援プログラムレポート08 「季節外れのサンタクロース」


AAF参加団体、ネットワーク団体の担当者が交流する「地域間交流支援プログラム」。今回のレポートは「空間実験室」の山田真弘さんです。

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<レポート>

私は、青森県青森市にある「空間実験室」というギャラリー・フリースペースのスタッフである。8月10日-11日にAAF交流支援プログラムで宮城県南三陸町で行った活動の報告を行いたい。

2011年3月11日、「東日本大震災」が起こり、アート団体も多くの被害を受けたことだろう。私たち空間実験室は同じアート関係の団体として何かできないかと考えた結果、「空間実験室で行っているチャリティーギャラリーの作品を南三陸の方々に寄贈してはどうか」という提案が出た。今述べたチャリティーギャラリーは、「Apoo」という、1作品あたり500円で出展することができ、集まった作品は、空間実験室で展示した後、被災されたアート団体に寄贈するというギャラリーである。
そこで震災で大きな被害を受けた南三陸町において、地域の「彩プロジェクト」と連携してアート活動をされていた仙台の「ENVISI」さんに連絡を取ったところ、南三陸町は被災状況が激しく、作品を渡して歩くことは現時点では困難だとし、日程を改めてほしいとのことであった。しかし、復興を「形」にするイベントがあるため、企画内容を変更して、そのイベントの手伝いをし、作品をどのようにして贈るかなど、実際に現地に伺って検討することにした。
もともと南三陸には、空間実験室のスタッフ3人で訪れる予定であった。しかし、恥ずかしながら、自分はこれまでに1人で旅をしたことが無かった。そのため今回は1人で訪問し、自分でどれくらいできるものか確かめたいという理由もあった。
私は、ベイサイドアリーナ付近の仮庁舎に隣接する野外において8月11日-16日の期間に開催する「きりこ」展示のための木枠やデッキ、きりこをしまう木箱の制作を、BUGHOUSEの北條さん、住中さんの指示のもと、お手伝いをされている板倉さんと、合計4人で作業をした。

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8月10日は、明日からの展示を控え設営最終日だった。きりこ展示は屋外で行われるため、芝生の上に木枠を立て、展示することになっていた。はじめに私が行った作業は、きりこの展示のための木枠づくりだ。予め、必要な長さで切られている木枠をインパクトドライバーでとめていく。続いてデッキづくりをした。デッキは、1メートル四方の大きさを数多く作り、それを敷いて、自由な形に展開できるようにする。
次に、木枠を繋げるための作業をした。木枠にひもを通すための穴を均等にあけ、麻ひもを穴に通して木枠を屏風上に繋げていく。最後にきりこをはりだすための棒を掛ける部分を取り付けた。
展示スタートとなる11日は、残念ながら、強風のためすぐに対策が必要となった。対策としては、木枠が倒れないように、デッキを作った階段から円上に組み、それに添って木枠を屏風上にすべてひもでつないで囲っていく。そして、木の杭を打って、ひもで木枠を支えるという形にした。

PICT0505.JPG
今回は、初めに述べた通り、ワンコインギャラリー「Apoo」で集まった作品を、どのようにして渡すかを検討するためにも南三陸町を訪れた。南三陸の方々には、「きりこ」という揺るがないものがあり、その中に青森の作品をおくことはどうなのだろうかと現地にいる時に考えたが、私たちはアートということに関連づけて支援したいと考えたので、ENVISIの吉川さんと相談して、もう一度南三陸町に出向き、仮設住宅一軒一軒に、自分達、出展者達の思いをのせて、ひとつひとつ大切に南三陸の方々に手渡したいと思う。

訪問を受け入れてくださったENVISIの皆さんには本当に感謝しています。少しでもお力添えできたのなら本当に光栄に思います。

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<開催概要データ>
[企画名] 季節外れのサンタクロース
[実施日] 2011年8月10日(水)-11日(木)
[召聘者]ENVISI【宮城県仙台市】
[訪問者]山田真弘(空間実験室2011)【青森県青森市】
[訪問地]宮城県本吉郡南三陸町

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<タイムスケジュール>
◎8月10日(水)
「きりこ展示」設営
◎8月11日(木)
「きりこ展示」最終調整、補強
サンオーレそではまにて、「南三陸町の海に思いを届けよう」開催

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IMG_3026.JPG<執筆者プロフィール>
山田真弘/1992年青森県生まれ、現在青森公立大学経済経営学部地域みらい学科在学。2010年、インターンシップで空間実験室を訪れてから事務局スタッフとして運営に参加。2年目となる2011年は実行委員長を務めた。