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レポート 2010.10.04

2010交流支援プログラムレポート08「廃校アートセンター全国調査『ういむい未来の里』」

AAF2010の交流支援プログラム8番目のレポートは、NPO 法人 あおもりNPO サポートセンター、teco LLC 青森スタジオ(ともに青森県青森市)と、NPO 法人 S-AIR(北海道札幌市)による交流企画、報告者は柴田 尚さん(NPO 法人 S-AIR)です。
 
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<レポート>
NPO法人S-AIRは、アーティスト・イン・レジデンスを中心にさまざまな文化事業を展開しています。
現在、日本で増え続けている廃校(休校も含む)の芸術文化による活用例を北海道教育大学の美術科の学生とともにリサーチを初めており、今回は山間部の活用例として旧王余沢(かれいざわ)小学校「ういむい未来の里 かれいざわアートICHIBA」を当団体の理事でもあるアーティストの祭太郎と視察させていただきました。

「廃校アートセンター」の中でもかれいざわを選んだのは、自分の住む北海道の廃校には山間部のものがとても多いと思われたからです。北海道の山間部の廃校はアトリエ型活用が多いのですが、イベントによる集客が可能かどうかを見てみたかったのです。

かれいざわは思った通り、空港からは近いもののけっこうな山間部で、バスは一日三本しかありません。自分の携帯はほぼ圏外です。滞在したのはオープニングの日から三日間ですが、本当にどのくらいの集客が可能か予想できないような場所でした。

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初日、オープニングのタテタカコさんのこの学校にあったピアノによる弾き語りは、ひっそりした廃校の体育館に美しく響き渡り、マッチしておりました。
二日目はアートICHIBAで、いわゆるフリーマーケットでしたが、あいにくの大雨。それでも、思ったよりは集客があったようでした。
三日目は、アートICHIBAとかれいざわという地名にかけた、カレーコンペがあり、祭太郎はマッサージを、自分はカレーとフォーラムにも参加しました。この日は日曜で晴れたこともあり大行列になり、カレーもあっという間に売り切れのようでした。あとで聞くとこの日だけで、600人を越える大盛況だったようです。

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かれいざわアートICHIBAの運営チーム、あおもりNPOサポートセンターとteco LLCの地域への広報力と運営の確かさを感じました。また、元学校というスペースは、山間部でも集客を可能にする知名度と動員力を秘めているという可能性も感じました。



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<開催概要データ>
[企画名]「廃校アートセンター全国調査『ういむい未来の里』」
[実施日]2010年9月10日(金)〜9月12日(日)
[招聘者]NPO 法人 あおもりNPO サポートセンター、teco LLC(青森スタジオ)
[訪問者]NPO 法人 S-AIR(祭太郎、柴田 尚)
[報告者]柴田 尚

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<タイムテーブル>
◎9月10日(金)
青森到着。三澤さんの案内であおもりNPOサポートセンター視察 インタビュー
旧王余沢小学校到着。展示、コンサート視察 立木さんと面会
◎9月11日(土)
アートICHIBA参加。カレー買い出しと仕込み
◎9月12日(日)
アートICHIBAカレーコンペ参加。パネルディスカッションに飛び入り
青森から帰札

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<執筆者プロフィール>
柴田 尚
1962年北海道歌志内市生まり、札幌在住。NPO法人S-AIR代表。1999年より、アーティスト・イン・レジデンスをスタート。現在、6年目を迎えるモエレ沼公園での冬のプロジェクト「SNOWSCAPE MOERE」を企画準備中。