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レポート 2010.09.29

2010交流支援プログラムレポート06 「AOMORI→BEPPU 事務局見習い一人旅」

AAF2010の交流支援プログラム6番目のレポートは、空間実験室(青森県青森市)と、BEPPU PROJECT(大分県別府市)による交流企画、報告者は佐々木悠花(空間実験室)さんです。
 
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<レポート>
空間実験室は青森市古川を中心に展開するアートプロジェクトです。喫茶店跡をギャラリーやカフェに変え、地域の方たちに表現の場を提供しています。私はここ空間実験室の事務スタッフとして活動しています。スタッフとして活動してまだ2年目であり、事務局としてまだまだ未熟な部分も多いです。そこで旅館の女将が別の旅館で修行するように、青森から昨年「混浴温泉世界」という国際的なアートフェスティバルを成功させた大分県別府市にあるBEPPU PROJECTの事務局に事務局見習いとして研修(修行)してきました。

 7月31日(土)から8月5日(木)までの6日間別府市に滞在し、展示の受付や地域の商店街への広報活動をしました。
日々の活動は朝のミーティングから始まりました。別府港にある事務所に集まり、前日の報告、連絡事項をスタッフ全員で確認し、各自仕事に向かいます。そして別府港から街なかの商店街にあるplatformへ移動し、展示の受付をおこないました。
BEPPU PROJECTでは商店街の中にplatformという空き店舗を利用した場をつくり、そこをギャラリーやブックカフェとして活用しています。そのためか、商店街に展示ポスターを持って行くと「次はどんなことをするのか」「また何かおもしろいことするのか」と声を掛けていただき、また私が青森から来たと言うと以前のイベントはどうだったかと教えていただきました。商店街の人達にBEPPU PROJECTの活動がよく知られ受け入れられているのだと感じました。

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事務局にてお手伝い

代表理事の山出淳也氏は、混浴温泉世界のような大きなイベントをする際、商店街の人々をイベントのゲストとして考えるのではなく県内外からやってきたお客をもてなすホスト側にまわれるようにし、商店街の活性化にもつなげたいとおっしゃっていました。一方的にイベントを行なうのではなく、地域全体を巻き込み全員で作ることが大切なのでしょう。
BEPPU PROJECTと空間実験室を比較して感じたことは運営の目的の違いです。BEPPU PROJECTはplatformを街なかに点在させ、platformをまわることで街めぐりができるようにし、街全体を活性化させる目的で運営していると感じました。空間実験室は街の中の一カ所に場所を作り、そこに人が集まれるようにし、人と人の交流をすることを目的としていると感じます。BEPPU PROJECTは職業として活動しているアーティストを招き、展示をしていますが、空間実験室は職業とは別に活動している人にもギャラリーを貸し、展示をしています。同じアートを使った活動をしていても目的が違うことで活動の中身が異なります。街に重点を置くか、人に重点を置くかの違いがBEPPU PROJECTと空間実験室の違いだと思います。

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清島アパートにて

今回の事務局修行では、別府という私の住む東北とはまったく違う文化圏へ行くというだけでも大きな経験であり、BEPPU PROJECTでの活動もアートにかかわる裏方の仕事を勉強することができたことも大きな経験になりました。また青森から別府間を移動する間にAAF参加団体である、ながのアートプロジェクト、ハート・アート・おかやま、淡路島アートセンターにもお邪魔させていただき、話を聞いたり、活動したりすることができました。無理を言って受け入れてくれた各団体には大変感謝しています。
今年も空間実験室がオープンしました。今回の旅で得た経験を今後の活動に活かしていきたいです。

BEPPU PROJECT.jpg
BEPPU PROJECTのみなさんと

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<開催概要データ>
[企画名]「AOMORI→BEPPU 事務局見習い一人旅」
[実施日]2010年7月31日(土)〜8月5日(木)
[招聘者]NPO法人 BEPPU PROJECT
[訪問者]佐々木悠花(空間実験室)
[報告者]佐々木悠花

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<タイムテーブル>
7月31日(土) 別府到着
8月1日(日) 展示受付
8月2日(月) BEPPU PROJECT事務局の皆さんと顔合わせ、展示受付、清島アパート住民と交流
8月3日(火) 鉄輪温泉観光、商店街への広報活動
8月4日(水) 展示受付
8月5日(木) 事務所にて雑務手伝い

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ささき写真.jpgのサムネール画像
<執筆者プロフィール>
佐々木悠花
1990年秋田県生まれ、現在青森公立大学経済経営学部地域みらい学科在学。昨年、授業内でのインターンシップで空間実験室を訪れてから事務局スタッフとして運営に参加。今年で2年目の事務局見習い。