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レポート 2010.02.26

交流支援プログラムレポート11 「淡路島アートフェスティバル2009 × 八戸横丁アートプロジェクト〜酔っ払いに 愛を〜発熱するコラボセッション座談会!」


2009年の最後を飾るAAF2009の交流支援プログラムレポート第11弾は、「淡路島アートフェスティバル2009」(兵庫県)と、「八戸横丁アートプロジェクト〜酔っ払いに愛を〜」(青森県)の交流企画をお送りします。

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淡路島アートフェスティバルは2005年からAAFに参加して5回、6年目を迎えました。空き家、観光資源、コミュニティー、食、などのテーマを掲げ、それぞれアーティストの視点から、新たな価値を生み、地域振興に寄与できないかと実施してきたものです。
回を重ねるごとに、徐々に関西圏からのアートファンや観光客の来場者も増え、地元での認知度も上がり、アートに対する様々なニーズが増えてきました。今後の展望としてより地域とアートの結びつきを考えたプロジェクトの必要性が見えてきました。
このようなことから、地元に根ざしアートを活用し地域活性を実践しておられる、「八戸横町アートプロジェクト〜酔っぱらいに愛を〜」の立木祥一郎さんをお招きし、発熱する座談会を行おうと企画いたしました。
座談会.JPG

青森県八戸で展開しているアートプロジェクトやその手法ついてお話をいただきながら、ディスカッションを行い、ハード・ソフトさまざまな面から、淡路島における「場づくり」がどのように実践されるべきかを探りました。
八戸中心市街地で建設中の観光文化公共施設「はっち」では施設であるハード(箱)とそれを利用する市民の間にクリエィター(アドバイザー)を介在させて、従来結びつかなかった人たちを結びつけ、いろんなジャンルがクロスし人がつながって人を育ていく、ファンドを生んでいく仕組みなど。非常に示唆にとんだ試みを紹介していただきました。
また、今話題の事業仕分けの文化政策に話が飛び、地方から声を上げるべきなのかにたいして、地方の衰退を止めるのにアートは直接的な手段だということを言い続けるということが大切であり、経済的に豊かかどうかと言うものではなく、活動が生まれていくと言うことがとても重要であるし、そこに受け入れる余地があればきちんとアーティストを受け入れるべきであり、そのシステムを作ることが責務である。また、地域地域の働きにきちんと助成を付けられるシステムを作ること。お金に縁遠い人たちは地方にも入る余地があれば入ってくる。入ってくる人に有利になるような助成金を出せれば良い。プロセスを開示することが破壊力になり突破口になる。インパクトのあるパフォーマンンスを見せることが数値を超えていくことであるという話になり、とてもとても熱いディシスカッションになりました。
この機会に私たちの問題点を掘り下げ、どのように解決をしていくかのきっかけづくりのヒントをたくさん気づかされ、このような機会をくださったAAFの交流支援事業にこころから感謝申し上げたいと思います。この経験を生かしていきたいと思っております。 ありがとうごうざいました。

<企画概要>
[企画名]交流支援プログラム「淡路島アートフェスティバル2009×八戸横丁アートプロジェクト〜酔っ払いに 愛を〜発熱するコラボセッション座談会!」
[実施日]2009年12月19日(土)・20日(日)
[招聘者]立木祥一郎氏( 八戸横丁アートプロジェクト)

〈タイムテーブル〉
12月19日(土)
12:30
立木祥一郎さん大阪空港着。
13:00〜14:30
車中にて打ち合わせ。
14:40~15:40
淡路島、長沢着。生穂第二小の廃校利用を視察。
生穂第2小視察.JPG

16:00〜19:00
日の出亭にて座談会。
20:00〜24:00
リゾレッタにて会食、懇談。
12月20日(日)
11:00
南の島ゲストハウス、視察。
淡路島在住の久住氏は有名建築の左官工事に多く携わり、青森県美術館の壁にも関わっていたことを知りました。南の島ゲストハウスは2日後撤去の話が有り、名建築を惜しみました。
南の島ゲストハウス.jpg

11:40
安藤忠雄建築の水御堂がある本福寺を視察。
青森のアーティストレジデンス機能があるACACも安藤建築であることから、レジデンスのことについて、問題点などの話になりました。
12:30〜13:30
現代美術家、尾崎泰弘氏の経営するカフェ「ナフシャ」にて昼食。廃工場インスタレーションである発明工房を視察。
14:30~17:30
淡路人形浄瑠璃の勉強会に参加、素浄瑠璃とだんじり唄を鑑賞。
18:30〜24:00
生穂第二小学校にてスイスより移住して生きた芸術家一家と淡路島アートセンターと懇親。
今後の、活用や利用ついて意見交換しました。
生穂第二小学校にて宿泊。
12月21日(月)
立木さんは廃校を利用した事務所を構えていることから、淡路島の廃校利用と何か繋げられないかと提案をいただき、青森へ帰られました。



<執筆者プロフィール>
写真 4.jpg
久保拓也(NPO淡路島アートセンター/アーティスト)
2005年、日の出亭修復をきっかけにNPO法人淡路島アートセンター発足メンバーとなる。淡路島のフィールドを軸にアートプロジェクトに関わる。