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淡路島アートフェスティバル 2007

検証チームとして、8月5・6日の1泊2日で「淡路島アートフェスティバル2007(aaf2007)」のモニタリングを行いました。

今回、淡路島に点在する約10のプロジェクトを制覇することができました。これも、NPO淡路島アートセンターの久保拓也さんややまぐちくにこさん、土井章広さんをはじめ、アーティストの飯川雄大さんや島民の方々が至れり尽くせりのおもてなししてくださったおかげです。本当にありがとうございました。

まず、淡路島アートセンターの拠点といえる「日の出亭」での作品展示を見ました。開放された「日の出亭」は、部屋だけでなく、バスタブは「痕石」という作品の器となり、キッチンはcaféとなり、そのすべてが作品の場として利用されていました。

また、ウェブサイトを使って、島のどこかにある作品の一部や作品の見える風景をアップした「’WWW.DECORATORCRAB.INFO’」というプロジェクトについてアーティストの飯川さんご本人に話を伺うことができました。

このプロジェクトは、aaf2007のテーマ「淡路島アート回覧板」=島全体を使っての作品展示だけでなく、作品とそれをみる人との関係性について表現されていました。ウェブサイト上の画像をもとに作品を探して見つけだす時の感動と発見時の作品への注目への追求と、作品が今現在も島のどこかに存在するという時間を越えた展示のあり方へのこだわりを感じることができました。

イベントとしては、「日の出亭」の斜め向かいにある塩田南公民館で蝸牛車 移動式人形劇「7つ窓」を見ました。

客席は、親子連れと近所のおばちゃん・おじちゃん、人形劇をした「美術生きのこり塾」の塾生約30名も加わり、満員の中で始まりました。

三輪の自転車に乗せられた人形劇の舞台は7つの窓に紙が貼られて、そこにライブペイントで舞台背景が幕ごとに描かれました。また、人形の動きに合わせてその脇でベストビーフ楽団による演奏があり、手作り感のある劇でした。この蝸牛車は、「移動ができて、かつコミュニケーションがうまれるようなイベント」 になるようにとaaf側からの要望を受けて提案されたものでした。

劇中の人形が投げたボールや紙くずなどが実際に客席に投げられたり、劇の合間に映されたOHPのライブパフォーマンスは、茶の葉が使われ、その匂いに誘われOHPを覗き込む方もいました。大人も子どもも五感で感じて楽しめる人形劇となり、大盛況でした。

人形劇は、2008年にプロジェクト開催に向け、「沼島」でも今月18日に開催されます。「アート」という概念がない故に「わかりやすく、安全・安心」な人形劇を使ってアートに親しみ、アートへの積極的な要望が生まれるきっかけづくりとして行われるそうです。

今回のモニタリングでは、淡路島に点在するaaf2007を巡る中で、淡路島アートセンターのスタッフをはじめ、アーティストやaafファンの島民、見学者まで異なる視点からaaf2007について話を伺うことができました。これらの貴重な証言をもとに、検証作業のドキュメントを作成していきたいと思います。(検証チーム・高橋)

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船橋で

今年は事務局の仕事がけっこう立て込んで、なかなか各企画にお邪魔することができないのですが、やっと時間を見つけて、7月31日から船橋市民ギャラリーで始まった千葉クリエイティブ・クラスターのCCCショウケース1「HyoJun Circuit」に行ってきました。7月29日までは東京の墨田区京島の長屋の6畳間に展示されていて、今度は船橋のホワイトキューブ。そして8月20日からは川口のmasuii R.D.R galleryと、このナム・ヒョジュンのインスタレーションはさまざまな場所を移動していきます。今年のAAFでは、このほかにも向井山朋子の「夏の旅」のように、移動を内在させた企画が目につき、とても興味深く感じています。アーティスト本人によるインスタレーションでもコンサートでも、言ってみれば生ものですから、当然、それが展開する場の特性に応じて、作品そのものが変化していく。移動が組み込まれたアートワークの醍醐味でしょう。
船橋市民ギャラリーでは壁に投影された旧作のビデオ作品と、5000個のプラスティックカップに空を閉じ込めた、というか差し込んだ新作のインスタレーション、そして傘を用いた新作のビデオ作品が展示されていました。インスタレーションの方はオノ・ヨーコが語った「空」のことを思い出して、いろいろ考えることが多い作品でしたが、同時にナム・ヒョジュンは「器」というテーマを見いだしてもいるようで、この非常に若いアーティストが今後、このテーマをどのように発展させていくのか、見守っていきたいと思いました。
展覧会を見たあとは、下山浩一さんたち、コミュニティアート・ふなばしのみなさんたちと船橋の街を歩きました。恥ずかしい話ですが、この時まで、船橋に海があるのを知りませんでした。下山さんは海が隠されており、ヒョジュンのインスタレーションは空なのだが、ここ船橋では、この隠された海のことをも想起させると指摘されていましたが、なるほどなと思います。8月5日にはBEPPU PROJECTの山出淳也さんも参加してCCC円卓会議が開かれるようですが、別府もまた、船橋ほどではないにしろ、海が隠されており、そんなことも話題になるでしょう。アートを通してさまざまな地域が出会うとき、それぞれの土地の可能性や問題が思わぬかたちで浮かび上がり、それもAAFのような試みの重要な機能なのではないかと思います。(事務局・芹沢)

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浜町神明宮宵宮

台風4号に追われるようにして、7月15日、青森にやってきました。空間実験室の日沼禎子さんに案内されて、まず、国際芸術センター青森に。ちょうど春のアーティスト・イン・レジデンス展『遊びの経路』の最終日で、小山田徹さんやパラモデルの林泰彦さん、フランスのカミーユ・グージョンさんのアーティスト・トークもあって、楽しい時間を過ごしました。とくに小山田さんは今回、新境地を開拓したのか(笑)、考古学の「実測図」の方法で「作品」を制作しており、これがすばらしくよかった。
雨が心配でしたが、この日は空間実験室が屋台を出しており、夕方からはレジデンスアーティストたちとそちらに向かいました。神明宮さんの大祭をもっと盛り上げたいという町内会の会長さんからの要請で、空間実験室が「に組」の方たちと協力して企画を進めたということです。かなり寒かったにもかかわらず、地域の方たちが大勢集まって、本当に大成功だったと思います。もうすぐねぶたですが、その予行演習といった様子。激しいリズムのお囃子に合わせて、みんなが「跳ね」、ちょっとだけ、北国の夏を実感しました。(事務局・芹沢)

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※空間実験室2007事務局の石場貴子さんのコラム