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AAF2008地域間交流プログラム「アーティストが語る“のぼりとまちなかアート” -ノボリトのプロジェクトから“受信”したこととは?-」レポート

※写真クレジット 野村一磨

各地域間の自発的な交流を促すために、AAF2006より実施している”地域間交流プログラム”。

各地の現場やまちの空気にふれながら、担当者同士、あるいは実行委員と担当者がお互いの現状をゆっくりと話し合い、アイデアやノウハウの交換を行う 交流の場が全国各地で生まれています。AAF2008の交流支援プログラムの第6弾として、「 ノボリト・アート・ストリート2008」の江藤さんによる交流プログラムレポートをお送りします。
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コア会期中の9月23日(火・祝)に参加アーティストによるトークを行いました。その中で今回参加アーティストの一人としてお迎えした岡山「アートリンク・アート・パーティ」の真部剛一さんにテーマである“登戸で受信したこと”について、また岡山でのアートリンクのプロジェクトとここ登戸でのプロジェクトについてアーティストからの視点で捉えた比較、登戸の今後の可能性などについて語っていただきました。真部さんとのぼりとゆうえん隊が出会ったのは昨年のAAFでした。岡山での話をお聞きし、私達はアートリンクの人と人との関係性から作品を生み出すというプロジェクトに興味を持ちました。“人との関わりを広げていくこと”を重要としている登戸のプロジェクトとお互い共感する部分が多く、今回参加していただくこととなりました。岡山では半年 以上かけて1対1の人との関係を築きそこから作品化していくそうですが、登戸においては地域性の全く異なる地で、しかも短期間で人との関係を生み出すことは難しいです。さらにこの地域は特徴があまりないので場所性を活かすことも難しい。そこで今回は作品によって人との関係を生み出すことに繋げるプロジェクトとなったそうです。真部さんの今回のプロジェクトは、まちの人の“お祝い事”を聞き、それを希望された場所で希望されたお祝い方法で、皆で一緒にお祝いすること。大きなくすだまを割って、通り掛かった人やその場にいる周りの人も喜んで一緒にお祝いをしたりしました。
まちの人が割と誰でも喜んでこんなに盛り上がることは真部さんにとっては意外なことだったようです。でもそれがこの地域の特徴でもあり、人との関係性を生み出していくにはとてもやりやすい地域であることをご自身が“受信”されたそうです。
また、組織や体制についての話もお聞かせいただき、もっとまちの人を最初に巻き込む必要があるとの意見もいただきました。それは今回のプロジェクトによって真部さんご自身がまちの人から“受信”した結果の意見であると思います。

土地に外見上の強い特徴がなくても、地域の人にアートプロジェクトを受け入れる土壌があることが発見され、今後も継続するべきだとの助言とともに、アートプロジェクトが広がる可能性を見出してくださいました。

<開催概要データ>
企画名: アーティストが語る“のぼりとまちなかアート”-ノボリトのプロジェクトから“受信”したこととは?-
実施日: 2008年9月23日14:00~15:30

招聘者: 真部剛一(アートリンク・アート・パーティ)
会場: 川崎市多摩区役所1階アトリウム

<執筆者プロフィール>

江藤友美
のぼりとゆうえん隊代表。会社員の傍ら、生まれ育った登戸のまちを楽しくしようとまちの応援団「のぼりとゆうえん隊」立ち上げのメンバーとなる。2006年より2代目代表を務め、アートプロジェクトによって“人が繋がる”面白さを追求し続けている。

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AAF2008地域間交流プログラム「アート屋台プロジェクトin 仙南meetsArt!Port!Onahama」レポート

各地域間の自発的な交流を促すために、AAF2006より実施している”地域間交流プログラム”。

各地の現場やまちの空気にふれながら、担当者同士、あるいは実行委員と担当者がお互いの現状をゆっくりと話し合い、アイデアやノウハウの交換を行う 交流の場が全国各地で生まれています。AAF2008の交流支援プログラムの第5弾として、「 アート屋台プロジェクトin 仙南」の海子さんによる交流プログラムレポートをお送りします。

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去る9月13日〜14日、AAF交流支援プログラムである「アート屋台プロジェクトin 仙南meetsArt!Port!Onahama」への参加のため、福島・いわきの「Art!Port!Onahama2008」の会場に行ってきました。
早朝宮城を出発し、小名浜に到着。挨拶もそこそこに、スタードームの組み立てを開始。材料は「小名浜の竹を使用したい」とのご希望から、事前に製作のコツや道具を提供し、この日の為に準備をお願いしていたものです。できあがった部品を見ると実に丁寧な仕上がりで、そのかいあって仙南のドーム棟梁の元、無事に立ち上がりました。
さて、今回の企画は「交感書道屋台」というもので、今までのワークショップ形の屋台とはひと味違う試みです。白うちわに自分の「一字」を書き、代わりに誰かのうちわ作品を持ち帰る、というシンプルなものですが、まさしく人の出会いと触れ合いの接点に焦点をあてたものです。建てたドームの中にはあらかじめスタッフやアーティストが書いた作品50点あまりをセットして準備完了。果たして意図は伝わるのか?うまく「交感」されていくのか?期待と不安が高まります。。しかし杞憂もつかの間、通りすがりの親子が最初の団扇を手にすると次々と回転し始めました。「自分のを持ち帰るんじゃないの?」と戸惑う声もありましたが、一度主旨を理解されれば、自分の団扇が誰にわたるのか気になって何度も足を運ばれたり、皆さん楽しんで参加して頂きました。しかしどんな一字が人気があるのかは全くの未知なる世界です。(中には説明用に飾っていた「無料」の一字の団扇を持ち帰られた方も!)つくづく出会いとは妙なるものかな…。

結局、実行委員会で用意した550枚は2日間でなくなってしまいました。この小気味よい展開は大変に痛快なもので、想いを書の一字に託す、まさに一期一会の場に立ち会うような感慨を持ちました。
思えば、このような企画自体、AAFでの交流が無ければ生まれなかったでしょう。その出会いの形がそのまま企画に昇華したとも言えます。その結果、参加した私たちにとってもアート屋台のコンセプトを研ぎ澄ます良い機会となりました。

今回は断片的でしたが、Art!Port!Onahamaのスタッフの士気の高さ、規模、運営などには驚きました。土壌は違うものの同じ生活者として、アートを介して街とどう向き合うかを同じ目線で考え、企画を作り上げたこと自体が何よりの成果です。実行委員会の皆さん、アサヒビール芸術文化財団の皆々様、本当にありがとうございました。心より感謝申し上げます。
さて、次はいよいよ私たちの番です。紆余曲折ありましたが、ようやくの本番です。今回手元に残った団扇を使って、10月11日・13日、宮城でも「交感書道」をします。小名浜の方が書いた一字が仙南の誰かの手に渡ります。ご期待ください。

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☆開催概要データ
[企画名]アート屋台プロジェクトin 仙南 meets Art!Port!Onahama
[実施日] 2008年9月13日(土)・14日(日)
[招聘団体]アート屋台プロジェクトin 仙南(宮城県)
[会場]小名浜港アクアマリンパーク4号倉庫(Art!Port!Onahama本会場)前

[タイムテーブル]
9月13日(土)
10:30〜12:00 小名浜産の竹製スタードーム作り
12:00〜16:00 交感書道屋台開店。
9月14日(日)
10:00〜16:00 交感書道屋台開店。

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<執筆者プロフィール>
海子揮一
建築家・アート屋台プロジェクト代表。海外放浪の後、設計活動を開始。独立後、ハコモノ行政へ反発する住民団体との関わりをきっかけに、人と建築と街の境界にあるものをテーマに探求を続けている。

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AAF2008地域間交流プログラム「地域資源とアートの関係をさぐる」レポート

各地域間の自発的な交流を促すために、AAF2006より実施している”地域間交流プログラム”。

各地の現場やまちの空気にふれながら、担当者同士、あるいは実行委員と担当者がお互いの現状をゆっくりと話し合い、アイデアやノウハウの交換を行う交流の場が全国各地で生まれています。AAF2008の交流支援プログラムの第4弾として、「 アート・ミーツ・はた 2008 in ぬの」の濱田さんによる交流プログラムレポートをお送りします。

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「アートと地域資源」が混じり合う多彩なプログラムの中、布中学校(休校中)の職員室でトークセッションが行われた。

「アートと地域資源」が混じり合う多彩なプログラムの中、布中学校(休校中)の職員室でトークセッションが行われた。

開催地区は、都市部に(から)遠くいろんな制約のある過疎集落。 今年始めての開催となった「アート・ミーツ・はた 2008 in ぬの」において「地域資源とアートの関係をさぐる」と題しトークセッションを開催しました(8/24)。

招聘者の松新氏は、外浜まつりの実行委員長。同じく岡田氏は出品作家でありアートマネージャー(2008年度)。立場は違えど「外浜まつり」を「創る」張本人に、どうやって「場」が出来ていったのか?それぞれの思いと関わり方を語って頂きました。

岡田氏の視点や手法により、対象に新たな捉え方を提示していったこと、松新氏のアーティスト(作家)へのイメージが変化していったこと、そうやってコミュニケーションの質が高まり、新たな出来ごとに繋がっていったこと…など、たくさんのエピソードを聞け、今後の当地域での活動にたくさんの示唆を頂きました。 ゲストの真部氏には「真鍋島」での「高齢者とアーティスト」のリンク活動を紹介して頂き、アートがいかに日常や個人と融合していったのか、また日常にひそむアート性がいかにあぶり出されていったのか…そのプロセスを如実に垣間みることが出来ました。

地域(人)と資源(もの・こと)の間に「アート」を置くことが、日常の底上げに寄与することを改めて実感することとなりました。 またモデレータ・芹沢氏の軽やかな進行によって、地元に住む福祉関係者から、アートの持つ視点・方法の素晴らしさを導入するには?というアートウェルカムな発言や、過疎地域で「アートトーク」をすることの意義を切々と語ってくれた教育関係者など、当該地域でのニーズやウォンツの一端を導いて頂きました。アートは身近じゃないけど「変わりたいと思っている人」には「アートが有効だ」との思いを強くし、今後の活動の着想が広がりました。

校庭では、今年休校となる布小学校の19人(全児童)が自分たちの好きな布地区をモチーフにデザインしたTシャツのお披露目。

校庭では、今年休校となる布小学校の19人(全児童)が自分たちの好きな布地区をモチーフにデザインしたTシャツのお披露目。

小学校・中学校がなくなる中、大きなコミュニティのひとつ神社では老若男女が交流した。

小学校・中学校がなくなる中、大きなコミュニティのひとつ神社では老若男女が交流した。

<開催概要>

[企画名]「地域資源とアートの関係をさぐる」
[実施日] 2008年8月23日(日)
[招聘者]松新俊典、岡田毅志(外浜まつり)

[タイムテーブル]

8/23・17:00〜8/24・14:30:自由行動 ※招聘者には、特定のプログラムに参加頂くのではなく、会場の様子や、周辺地区の様子を自由に見て頂いた。
8/24 15:00〜16:30:トークセッション「地域資源とアートの関係をさぐる」 会場:土佐清水市立布中学校 職員室(休校中) 第一部:「アート・ミーツ・はた 2008 in ぬの」、「外浜まつり」、「アートリンク」の事例報告をそれぞれ行った。 第二部:ゲストによる事例をふまえたトークセッション、会場聴衆者からの質問、意見交換などを行った。

<執筆者プロフィール> 濱田竜也(はまだたつや)

1971年高知県中村市(現・四万十市)生まれ。 「地元コーディネーター」の立場で地域活性化業務を手掛ける中、過疎の進む高知県幡多地域に「アートが有効!」と、はれんちしまんとプロジェクトを結成(2007年11月)。 現在、高知県立美術館との協働プログラム、学校へのアーティスト派遣プロデュースなどを実施中