コラム各地からの「もの」便り
vol.15
『人×街=∞』
沖縄市のコザ十字路から目と鼻の先にある薄暗いアーケード通り。「昔は良かったけど今はもうダメだね」 そう言ってほとんどの人々が通り過ぎて行く寂れた商店街『銀天街』。戦後を機に『栄えていた』面影はもう無い。
そんな忘れられた街を拠点に活動しているスタジオ解放区。その中心となっているのが林僚児+藤森千夏のアーティストコンビ。その地域の中に入り、実際の体験を通して作品を制作していくという地域密着型のスタイルは目の付け所が鋭い。彼等が引越してきて3年目。通いから合わせると5年目になるそうだ。いつの間にか(彼等の意志とは関係無く)この地域にとって掛け替えの無い存在になっている。

「今年の夏は街で映画祭をします!」
そんな彼等から力強く掲げられた今回のテーマ!AAF2007に向けての第1回目のミーティングに顔を出して見ると知らない人が1人、2人、3人、4人…(☆0☆)嬉しい反面、ドキドキパニックしたのを覚えている(笑)。最初はどうなることかとかなり不安だった。と、前置きが長くなったが、今回皆さんに知ってもらいたいことは、その出会った人々から繋がる無限の可能性について。今回は、勿論アーティストを始め、商店街の人々、子どもたち、大学生など多くの人々が関わっていて様々な取り組みをしている。今では、アバウトだけど全員合わせて30人以上はメンバーがいる。巻き込み過ぎだと思いながらも楽しいから止められない。面白かったのがパンフレットや広告をみて駆け付けてくれた人もいたこと。

ここでちょっと僕の頭の中へ寄り道→スタジオ解放区で活動していて思うこと。
「主役は誰だ!」
いかにして人生を楽しむか?そう考えた時に、自分がどう主体的に物事に関わるのか、向き合えるのかということだと思う。少し抽象的な言い方かもしれないが、例えば、ただ(嫌々ながら)学校に通った子と、毎日楽しんでいたり意欲や目標をもっている子では、思い出の数や成績にも差がつくかもしれないし、寂れた商店街に対して「昔は良かった」と言うだけではなくて、そこから考え動くのは誰だ?他人に委ねて変わらない現状を批判するだけなら、自分も動いて失敗してもいいから僅かでも前に進んで欲しい。
「想いを形に」
この言葉は僕の尊敬する人が口にしていることなのだが、自分の胸に秘めた想いは、言葉でも何でも形にしなければ相手に伝わらないということ。臆せず表現する大切さを語っていた。銀天街に集まる人は皆表現者ではないか?
「皆に支えられて〜年」
よく言われるのが、人間は一人では大人になれないということ。困った時、人生に迷った時、貴方ならどうしますか? 傍にはいつも誰がいませんでした?家族・友達・恋人etc…僕の周りにも誰かしら必ずいます。こんな事を言ってますが、勿論僕は一人でもやる時はやります!決して寂しがり屋のウサギという訳ではありません(笑)。三人寄れば何とやら〜の言葉があるように相乗効果で何でもできる気持ちになります。お助けマン万歳!
何故こんなにも銀天街に色んな人が関わるのか?それはスタジオ解放区(人格)のでかさもあるかもしれないが、正に上記している3本柱が絡みあっているのではないか!僕は密かにそう考えていたりする♪

「ゲッ、ゲッ、ゲゲゲのゲ〜♪」
夜の街。居酒屋で唄に酔いしれ、旨い酒を飲んだ後、皆でシクロ(自転車タクシー)を囲みながら、胡屋からコザまで歌い歩く酔っ払い集団がいた。
「楽しいな〜嬉しいなー次はどこのお店だ〜!!!」
これは紛れも無く、コザ街歩き映画祭のプレイベント『はしご・コザナイトウォークラリー』の一コマ☆。トミーの紹介やコザクラ・色々な人々の協力のお陰でステファンのLIVEが出来た。そしてシクロを復活させた春巻きオジさんの平良さん。銀天街に『あたら商会』というアトリエ?を構え、アイロニー水沢とのコンビも目が離せない!
言うまでもなく映画は勿論だが、こんな風に関わっている人の色んなアイディアが様々な形で反映されている街歩き映画祭。日々生産の嵐!今度は何が生まれるのか?エネルギッシュな僕達と現地でしか味わえない時間を共有しませんか?そこにいるスタッフも個性派揃い。要チェックだ!今度の主役は貴方と僕達!この夏沖縄で熱く駆け抜けましょう。☆ではまた☆
- 池原英高
- 1981年生まれ。沖縄県出身。岡山県吉備国際大学 福祉ボランティア学科卒業。銀天街の横に住んでいて、ひょんなことからスタジオ解放区に関わり、どっぷりつかっています☆日々奮闘中♪